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2017 受賞作品|一般の部|優秀賞

RECYーKIRIN(リサイキリン)
盛一 保洋

主な使用素材
廃ガラス、半田、LED照明

作品コンセプト
50年以上前の自宅のガラス障子を、発展や幸福のシンボルのキリンライトにリサイクル。体長185cmのキリンは、懐かしいガラスのパターンを最新のLEDで柔らかく発光させています。廃材になりかけたものでも新しい技術との融合で新たな輝きが生まれる。身近でありながら絶滅の危機に瀕している動物であるという存在の意味とを合わせ、今あるものを大切にしながら最新技術でもっと明るい未来環境は創れる。というメッセージを込めています。半世紀ぶりに蘇ったガラスと半世紀前から半減しているキリン。このオブジェを通し、お父さんやお母さんが子供と一緒に見ながらそんな様なお話しを少しでもしてもらえれば良いなと思います。照明は柔らかな電球色で行燈のような懐かしさを、先進技術のイメージをイルミネーションの点滅で表現しました。

アピールポイント
生前父が自宅建て替えの際に残した50年以上前のガラス障子の板ガラスを倉庫掃除の際に発見。戸から外して丁寧に積み上げられていました。厳しい環境で育ち、柱などの木材や釘でさえも捨てずに再利用を心掛けていた父の姿を思い出しながら制作しました。昔はどこの家にでもあった様々な模様の味わい深いガラスですが今はほとんどが生産されていません。懐かしいガラスの風合いを最新のLEDで再度輝かせます。また発展や幸運の象徴とも言われ、最も親しみのある動物の一つのキリンは近年絶滅危惧種に指定されています。モノを大切に使う。無駄な電気を抑える。自然を守る。新しくもありどこか懐かしくもある光のオブジェにそんな思いを込めています。造形手法はステンドグラス、照明は全てLED。柔らかな電球色の行燈パターンで懐かしいガラスの温かみを強調し、赤青緑の3色+青と金の2色のイルミネーションの点灯パターンは先進技術で実現する未来環境をイメージしました。3回路に分けているので組み合わせで様々な点灯表現が可能になっていますが消費電力は従来の裸電球(60w)1個のわずか1/4程度の環境配慮設計です。

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2017