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2018 受賞作品|一般の部|優秀賞

memory(メモリー)
柴田 綾音

主な使用素材
レシート、ダンボール

作品コンセプト
レシートは物を買った記録である。記録には残されるが日々たくさんの物を買って消費し、廃棄する中で消えていった物の記憶はどんどん消えていってしまう。そうやって崩れて消えていく記憶(memory)をレシートという記録(record)を使い、黒と白の階調で表現した。

アピールポイント
熱を加えると黒くなるレシートは熱の加え方で黒の出方が変わる面白い素材である。その特徴を生かし、幅1cmに切って繋ぎ、編んでいったレシートの黒から白へ、白から黒への階調の変化がきれいに見えるよう心掛けた。

審査員 講評
ものを買った記録であるレシートを素材に、そのレシートに熱を加えると黒く変化する特性を生かし、編んでいった造形作品でユニークな美しさを感じます。
熱の加え方で変化する色調の微妙なグラデーションやコントラストの美しさが発揮されています。
崩れて消えていく記憶をレシートという記録紙を使って残す、そのメッセージ性と造形美を求めて根気よく仕上げた努力を感じます。

CATEGORIES

2018