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2018 受賞作品|審査員特別賞

絹の家 わすれないで3.11を…(キヌノイエ ワスレナイデ3.11ヲ)
大熊 紹詮(一般)

主な使用素材
繭・真綿・アクリル板・竹串・金糸

作品コンセプト
3.11の地震によって養蚕農家の納屋が倒壊し汚れて商品価値がなくなってしまった繭と真綿を何かに利用していただけますかとお声をかけていただきこの度の作品制作となりました。
お蚕さんが全身全霊で創り上げた絹の家(繭玉・真綿)には到底かなうものでは有りませんが、本来絹の持つ美しさの中に心の安らぎと移りゆく季節を感じとっていただけるよう製作させていただきました。

アピールポイント
113本の竹串を垂直に均等感覚に並べるには厚さ5mmのディスプレイに使用されたアクリル板2枚にまったく同位置に133本の穴をあけてアクリル板を一番下からから2mm、穴の開いた5mm、10mm角のサイコロ、穴の開いた5mmのアクリル板を重ねた竹串を垂直に通す事で着色した繭を均等に並べることができました。
真綿は埃を洗ってから染め一度乾燥させ、丁寧にほぐし綿雲のような状態にしました。繭玉は意外にも固くビビットな色に染め上げるには数日の時間がかかりました。また、骨董市で買い求めた金糸(帯の材料)は、繭の持つ本来の光をイメージしたものです。
本作品は4つのパーツ(475mm×475mm×112mm)を組み合わせ、春・夏・秋・冬をイメージしました

CATEGORIES

2018