2019 受賞作品|審査員特別賞
主張(シュチョウ)
足し算(一般の部)
主な使用素材
自転車のチューブ、タイヤ
作品コンセプト
雨の中、砂の上、暑くてかたいアスファルト、いつどこでも走る自転車。その自転車は人の力で進む。力をペダルに加えたらタイヤが回る。タイヤはチューブに支えられ、チューブはタイヤに守られる。どちらもゴムでできているため時間の経過や異物を踏むことでダメになってしまう。タイヤやチューブはリサイクルされることもなく廃棄されていく。今まで必死に自転車を前に進めてきたタイヤやチューブは未来を見れず廃棄される。そんな彼らは大きな希望を抱き大きな翼となった。しかし彼らは飛ぶことは決してできない。ただ、ここに我々はいるんだと、その大きな翼を大きく広げ、私たちにその存在を訴えている。
アピールポイント
リサイクルアートと聞いてまず浮かぶ素材はペットボトルや空き缶、瓶などごく身近な素材だ。
でもこれらの素材はリサイクルとして多くの人に知られている。なので今回私たちはあまり注目されていない素材に注目した。それは自転車のチューブとタイヤだ。
自転車を乗ったことがない人はごくわずかであり、私たちの生活には欠かせない乗り物である。自転車は様々なパーツによって成り立っているが、地面に接する部分であるタイヤやその真にあるチューブはもっとも消耗が激しい。皆さんもパンクした経験はあるだろう。老化したタイヤやチューブはお店で引き取ってくれるがリサイクルをするのは難しい。数多く廃棄されるチューブ達、ここにはリサイクルの可能性があるのではないかという考えに至った。そしてこの現状を多くの人に知ってもらおうと思い、この作品を製作した。
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