ARCHIVE

ARCHIVE一覧

2021 受賞作品|高校生の部|グランプリ

あっ!スズメさんが危険!密を避けて!チュンチュン♫
WE♥ART(香川県立高松西高等学校/10名)

 

<コンセプト>
「不要になった紙は古紙に変化するが違う形にも変化するのではないか?」
● 解けないかもしれないテスト ● 提出期限が短い宿題プリント
● 各家庭へ配布されたコロナ感染防止策のお知らせ ● 美術のアイデアスケッチのための用紙
私たちは学校でたくさんの紙を使っています。それらが白紙の状態の時は茶色い包装紙で包まれています。
そしてその茶色い包装紙はゴミ箱へ?この茶色い包装紙をARTに変えてみよう!そんな思いつきから制作が始まりました。
「何を作ろうかなー。」
私たちの学校は田園地帯や盆栽園に囲まれ、白鳥やカルガモ、大きな蟻、足長蜂、そして野良猫。
様々な生き物に囲まれた長閑な場所に建てられました。中でも雀がたくさん集まる木があります。
そんな何気無い日常の一コマを限界まで紙で作ってみる事にしました。
これは長い長い紙との戦いでした。

<アピールポイント>
木の根っこ、葉、幹は全て上記に記載しましたがコピー紙が包まれていた茶色の包装紙のみで作っています。紙をねじり組み合わせることで雄大な木の生命力を、葉の葉脈は一枚一枚折ることで自然な葉の形を表現しました。
スズメは完成形は見えませんが、骨格を図鑑や写真でスケッチした後、頭の大きさ、背骨の本数などを研究しながら、紙で硬い棒を作り、それを骨に見立てながら鳥の模型を作っていきました。その骨組みの中にある内臓部分は新聞紙を詰め、丸みをつけていきます。中の臓器が完成した後は、一枚一枚紙を千切ったり割いたりして羽毛を重ね合わせ続け、嘴や目は色を塗ることはせず、新聞の黒い印字部分などを利用しました。一羽作るのは約10時間かかりました。様々なやり方で世界で一つのスズメを作りました。こだわったポイントは「彩色せず紙のみを使う」。これは描くと楽だろうと考えましたがリサイクルという観点からしてはいけないと皆で決めたこだわりポイントでした。
制作を終えて、リサイクルは人にも環境にも役に立ちます。もちろん、紙は古紙材として再利用されることは素晴らしく素敵なことです。私たちが作ったスズメの集う木は今回、古紙材にリサイクルすることはできませんでしたが、「WOW!」と言われるARTに変身することはできたかなっと思いました。2021年オリンピックで熱い夏を過ごしながら、制作を通じても熱い夏を過ごすことができた楽しい貴重な経験となりました。このような楽しい経験を提供していただいたコンクールは本当楽しい思い出になりました。次回は何をリサイクルしようかなーと思っています。

 

【使用素材】
● 紙(コピー用紙を包んでいた包装紙、新聞紙、和紙)

CATEGORIES

2021, グランプリ