S.O.S
山口芽生

＜コンセプト＞
軍服のデッドストックや着物を使用し、レインコートを作成した。
不要なものに強い生命力を感じ、力強く生きる「戦闘服」として、作成に至った。
同じコンセプトで数体作成しているのは、それぞれ素材によって印象を変えて不用品こそ他にはない１点ものになりうるということを、素材の持ち味を生かすということで表現したかったからである。

＜アピールポイント＞
軍服はデットストック専門のお店に通い、その中でもほとんど売れ残っていて必要ではないと言われたスイス軍のナース服を使用し、余っていたカフスで背骨のように見えるデザインを作った。
通常、洋服に使われるボタンなどの装飾は使用せず、廃品として出会った、フック付きの吸盤を使用して留め具にしている。着物は自分の産まれた時に着た、産着の繊維が傷んでいたので、使用できるところをカットしてつなぎ合わせた。
デザインは戦闘服をイメージた軍服からインスピレーションを得た。
スタイリングにもいらなくった長靴にリボンを巻き付け、女性がかっこよく着用できる靴をリメイクしている。
5点を１つのコレクションとしている。

＜使用素材＞
● 古着、古布　● 吸盤付きフック　● ビニール　● ビニール長靴　● リボン　● パイピング用布　● 工具差し

CATEGORIES

2022, グランプリ