2022 受賞作品|一般の部|優秀賞
MOMINICATION揉みにケーション=MOMU揉む×COMMUNICATIONコミュニケーション
しょうじまさる
<コンセプト>
廃棄予定の古本を、独自の「本を手で揉む」といった感性表現の集積により変貌させ、本の新しい魅力を引き出したコミュニケーションツールとしてのブックオブジェ。
<アピールポイント>
誰にでも、愛着はあるが、読まなくなった廃棄予定の古本はあるだろう。
家族や友人から、古本の提供を受けて、作品の素材とした。
「このシーンに憧れて、戦闘のごっこ遊びを弟とした。格好よかったなあ。喧嘩もしたが、楽しかったなあ。嗚呼、懐かしい。
主人公の恋愛模様と自分の初恋を重ねて愛読した。本当にクラスの○○が好きで一喜一憂した青春時代。今隣にいて、一緒にご飯を食べて、笑って、子供と遊んでいるのは、当時の理想とは全く違う人だけど、幸せ笑笑」等、思い出話に花が咲いた。
家族や友人から廃棄予定の古本に対する思い出をうかがい、独自の「本を手で揉む」といった感性表現を集積することで、作品へ昇華し、思い出の可視化を目指す。
作品の鑑賞者には、「本は読むものである」といった既成概念を問い直し、 コミュニケーションの誘発やエコアートの可能性を提案したい。
鑑賞後、作品を資源回収会社へ提供し、リサイクルをすることもできる。
<使用素材>
● 古本(主に、漫画本)
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