2022 受賞作品|一般の部|優秀賞
The earth pot ~過去も未来も変わらぬ地球(ほし)を願って~
石川晃子
<コンセプト>
3022年10月。この度、北海道の時計台敷地内で令和時代の紙製の壺が発見された。
壺には豊かで美しい地球や、太陽と月とみられる模様が施されている。
当時は地球の環境問題や、世界平和の維持が社会問題として深刻となった時代と言われている。
SDGsを掲げ、私たちの地球を守るために人々が行動したとの記録も数多く残されている。
3022年を生きる私たちが、この美しい地球上で平和に生活できているのは、令和の人々の地球を守りたいという、強い思いがあったからこそではないだろうか。
あの時、世界中の人々が立ち上がり行動しなければ、私たちの美しい惑星は失われていたかもしれない。
この壺には、人々のそんな想いが祈るように込められている気がする。
また、この壺は「新聞紙」という当時の紙でできていることも判明した。新聞紙は、国内外の社会情勢から人々の日々の暮らしまでが詳細に書かれたものであり、令和時代の出来事が記録されている材料で作られているというのも感慨深い。
<アピールポイント>
新聞紙で筒状の棒を作り、その棒を竹ひごでくるくると巻き、それを新聞紙で作った壺に貼りつけていきました。
アピールポイントは、半年以上をかけ根気よく作った「くるくる」のひとつひとつに個性や表情が出て、作品が楽しく生きているかのようであることです。
また、かけがえのない地球がこれからも豊かに平和につながっていってほしいとの願いから、新聞紙という世界の出来事や、日常の出来事までが書かれている素材にこだわり製作しました。
長い期間を新聞紙と向き合い、対話し色鮮やかに仕上がった作品を是非みていただきたいと思います。
<使用素材>
● 新聞紙 ● 折り込み広告(2~3枚) ● 木工用ボンド
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