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2016 受賞作品|中学生の部|優秀賞

見つめる目(ミツメルメ)・巡る力(メグルチカラ)
北広島市立西の里中学校 美術部
参加者:今 結鶴、乾 くるみ、坂井 雄、薮内 颯人、萩野 心那、山田 紗也乃、大郷 知広、安藤 穂歌、川上 知聖、大槻 レナ、澤田 菜々子、長嶺 杏香、世界 伶菜、米津 祐菜、齊藤 迅、浦島 遥、吉田 麗未、大野 しおり、諸澤 紗羅、高橋 莉梨

「見つめる目」と「巡る力」の2作品は、同一応募者(グループ)による同一素材をモチーフとした作品であったため、審査員全員の意見でこの2作品を1作品として審査しました。

主な使用素材
ダンボール、古米

作品コンセプト(見つめる目)
私たちの生活を支える紙は、たくさんの森林を切り開くことによって作られていると聞きます。学校にもプリントやダンボール、画用紙など、実に様々な紙資源があり、私たちは結構な量の紙をムダに使っていることに気がつきました。尽きることがないと感じる紙も、元をたどれば、どこか の豊かな自然を切り開き、材料を得て作り出したモノ。人の手が入る前のその自然には、想像もできないほど多くの動物や植物、昆虫や微生物が生きていたと思います。
自然の資源は、私たちが今の生活を維持し発展させるために絶対に必要なモノだということも確かです。でも、同じように “生きるために絶対に必要” な生き物は人間以外にもいると思います。
資源を得るために自然を利用することが止められないかもしれませんが、どのくらい利用し、どんなふうに利用し、利用した後にどうやって元に戻すのかも考えていくことが、文明社会に生きる私たちヒトの責任であり能力なんだと考えました。
そんな私たちの想いのある行動を、森の奥からジッと見つめる動物たちの目として作品を作りました。

作品コンセプト(巡る力)
自然界の再生力はとてもすごいと思います。どんな不毛なところにもちゃんと命が循環していきますが、これまで人間は、自然のその再生力を過信して、どんどん自然資源を取り出すことを反省してきました。
いま世の中では、紙や鉄、プラスチックなど、自然には帰らない人工物を使い切りではなく再利用して循環させていく方法を主にしていますが、これからは「人間が自然から作り出したモノを、また自然に帰す」ような自然に組み込まれたリサイクルのための技術と仕組みを作り出していくと良いと思います。
人間も大きな自然界の中で生きる動物なので、私たちの生活が「自然の巡る力」を上手に利用して、新しいリサイクルを中心としたものになっていくことを願って作品を作りました。なので、自然の巡る力が一番感じられた新芽の息吹の場面を、石や切り株と、出たばかりの芽として表現しています。

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2016