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2019 受賞作品|審査員特別賞

記憶の肖像(キオクノショウゾウ)
西舘 朋央(一般の部)

主な使用素材
茶箱(木材、トタン、和紙)

作品コンセプト
記憶の痕跡が残った実物の素材を解体して、そのもののポートレイト絵画として作り直す。

アピールポイント
45年くらい前、北海道出身の父親は、就職が決まり、茶箱二つ分の荷物で上京してきたそうだ。これは、そのときの茶箱であり、以来、ずっと家で物入れとして使われていた。母親がボロボロになったので処分しようと持ち出してきたのをきっかけに、その思い出を初めて聞き、ポートレイトとして残すことを思いついた。昨年、父親の七回忌だった。思い出が残るこの茶箱を作品にして家に残す、もしかしたらこれも一つの自分なりの供養のやり方なのかもしれないと思った。

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2019