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2019 受賞作品|小学生の部|優秀賞

地球の海に、ごみ、イルカ?(チキュウノウミニ、ゴミ、イルカ?)
植木 荀(6年生)

主な使用素材
ペットボトル、段ボール、サイズを間違えて買ってしまった蛍光灯、ラムネの包み紙、パンチで穴をあけたときの紙ゴミ、広告の裏紙、プルタブ、ビニール袋、ストロー、果物の緩衝材、お菓子の包み紙、薬の包み紙、プラスチック容器、ペットボトルのふた、のりの容器、クッキングペーパーの芯、針金ハンガー、紙コップ、プリンターのインク用の発泡スチロール、解体した家具についていたキャスター、ビニールテープ、セロテープ

作品コンセプト
今のペースで行くと、2050年に「海に捨てられたプラスチックごみの量」は、「海にいる魚の量(約8億トン) 」を越えると知りました。
私はこのままではいけないと思い、「私たちの意思で、2090年までに海のプラスチックごみを0にしよう!」というメッセージをこめた作品を作りました。
みんなでリサイクルをして、魚たちを救おうという意思です。

アピールポイント
正面から見るのと、裏から見るので、2つのメッセージがあります。
正面から見ると、プラスチックが大量生産されるようになった1950年からの海におけるプラスチックごみの量の増え方をあらわすグラフになっています(ペットボトルの上につけている魚は、海の魚の量を表しています)。
緑色であらわした2020年を過ぎ、このままだんだん増えていくと、2050年には魚の量を越えてしまいます。魚も泣いています。しかし、裏から見ると、2020年から次第に減っていくグラフになります。
私たちが力を合わせてリサイクルをすることで、予想された未来ではなく、プラスチックごみが0になる未来をつくっていこうという決意を込めています。魚たちも喜んでいます。
調べていく中で、えさとまちがえてプラスチックごみを食べて死んでしまったイルカがいることを知り、悲しい気持ちになりました。イルカが人間に「ごみ、要るか?」と呼びかけているイメージにするため、横にイルカをそえました。
小さい子どもでも見た目からメッセージが伝わるように、蛍光灯で照らすことを思いつきました。ゴミの中にラムネの包み紙をまぜることで、見た目をあざやかにしました。イルカのおなかは回転します。ダンボールは2種類のスプレーでぬることで、海のイメージを表現しました。キャスターを付けて回転しやすくしたことで、両面のちがいを確認しやすくしました。

審査員 講評
みんなでリサイクルをして海のプラスチックゴミをゼロにして魚たちを救おうというメッセージを込めて制作したとのこと、これからの社会に最も重要なメッセージともいえます。
作品を正面から見ると、ゴミの量が増えていく状況、裏から見ると皆が力を合わせてリサイクルするとプラスチックゴミがゼロになる未来を予想することができるように作られており、想像し、よく考え、工夫した作品となっています。

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2019