ARCHIVE

ARCHIVE一覧

2021 受賞作品|一般の部|グランプリ

今日までの地図 明日への道
林 誉之・麦穂

<コンセプト>
これまで使ってきた古い道路地図を使用して、これからの明るい未来へ続く道を表現したいと思いました。
感染症の蔓延、そして通信技術の革新によりいま、移動することの意味が大きく変わりつつあります。また、情報伝達手段としての紙は電子記録に置き換えられ、誰でも簡単に正解らしいものは見つけられるようになりました。
しかし、実際に出かけて様々な土地や多様な人・文化を肌で感じ、迷ったり遠回りして得た経験は我々にとって大切なものです。同時に、人間の社会・文化活動は未だ環境負荷が大きく、その価値を守るために自覚を持って行動することが必要だと思います。
地球上のあらゆる地域の人々が積み重ねてきた歴史が環境と調和し、循環型社会へのロードマップとなることを願います。

<アピールポイント>
段ボール片に地図を巻いたブロック約12000個を積層してあります。全て違った形状のブロックは地域や人々の多様性を、地図のもつ情報としての色彩には四季をイメージしました。
不用品を用いてものをつくる過程でも、使えそうな部分だけを選んでいるとたくさんのゴミが発生するジレンマがありましたので、まだ機能するものを避け破れ・潰れのある端材段ボールこそ使用することをこころがけました。
帰省や旅行の出来ない夏休み、紙の地図や工作に興味を示した小学生の娘と一緒に、出展を目標として毎日少しずつ制作しました。
根気強く作業することの大切さと、不用品が生まれ変わっていく喜びを学ぶことが出来たと思います。

【使用素材】
● 古くなった地図 ● 段ボール ● 垂木・1x4端材

CATEGORIES

2021, グランプリ