2021 受賞作品|一般の部|準グランプリ
Neptune(ネプチューン)
クラブザンビア(京都先端科学大学附属高等学校/6名)
リサイクルアート展全体の作品を審査した上で、審査員全員が高校生の部「クラブザンビア」のNeptune(ネプチューン)はダイナミックで力量が高くリサイクルアートの象徴的な作品で一般の部の準グランプリに相当すると評価しました。
<コンセプト>
私たちクラブザンビアの生徒はアフリカのザンビアの学校と交流を持ち、アートを通して文化交流を深め、様々な課題に取り組んでいます。
今回はリサイクルをテーマにクラブザンビアの一年生6名で制作しました。
リサイクルをテーマに制作するに当たって、私たちは「メッセージ性のあるもの」を作ろうと案を練り、世界の中で大きな問題となっているアフリカなどにおいての水不足にスポットを当て、蛇口を作ることとなりました。
水は古代から地球や人間と共生をしてきたものであり、今では生命の源となっています。人は水を利用し、様々なものを生み出し、それを生活の一部としてきました。その水の調節をコントロールするために生まれたのが蛇口です。ひねるだけで簡単に水が出る、そんな当たり前のことができない地域の人々からすると、作品の蛇口から出ている少量の水もとても貴重なものです。
また、作品の題名となっているネプチューンはギリシャ神話に登場する水や海の神です。人は文明を手に入れるためにたくさんの資源や水を費やしました。しかし、その結果格差が生まれ現代のような状況になっています。そんな現代だからこそ、もう一度原点に戻り水や身の回りの資源の大切さを考えてもらえればいいなと思い、古代から水の神として崇められてきたネプチューンを題名にしました。
このシンボル的な作品を通して水の大切さ、水から生まれる様々なものを蛇口の栓でコントロールできたらという願いを込めて制作しました。ぜひ、この蛇口を見て、今一度身の回りの資源や水の大切さに気づき、考えてもらえたらいいなと思います。
<アピールポイント>
作成にあたって、私たちは校内にリサイクル用の回収ボックスを設置し、お菓子などの箱やペットボトルのラベルを回収しました。針金で骨組みを作り、そこにペットボトルのラベルを貼って蛇口を形取っていきました。そして、照明を使用する際、やはり電力消費が大きな問題となってくるため、遠赤外線を内蔵したセンサーを作成し、電力消費ロス化に繋げました。
【使用素材】
● ペットボトルのラベル ● お菓子の空き箱 ● シュレッダー ● 針金 ● 加工木材 ● 新聞紙 ● 赤外線センサー ● 電球
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