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2022 受賞作品|中学生の部|グランプリ

MILKY TOWN
札幌市立北辰中学校美術部

<コンセプト>
毎日学校給食で飲んでいる牛乳パックをリサイクルすることで、牛乳を通して見えてくる地球環境の未来と、日常生活の当たり前の有難みに思いを馳せました。
北海道が誇る産業の一つ酪農。
新型コロナウィルス感染症の影響が長引く中、去年から今年にかけて生乳大量廃棄危機がありました。
牛乳を通して見えてくる地球環境と温暖化の結びつき。牛乳を作る過程で見えてくるエネルギー資源との結びつき。
私たちは「ミルキータウン」として毎日廃棄する牛乳パックを再利用することで、人も生き物も安心して生きていける環境を守っていくことを表現しました。
スイッチを押すとミルキータウンの家々に灯りがともります。光源は傘の外れた古い電気スタンドからの優しい灯りです。
この作品が「日々の暮らしと地球の健康」を考えるきっかけになれば、という思いを込めました。

<アピールポイント>
リサイクルの主な素材として牛乳パックを選ぶことで、学校中の牛乳パック回収協力から始まりました。
洗浄、乾燥、窓の穴を切り抜くなど地道な作業をみんなで力を合わせて行いました。
麻紐を使って中心を引き上げ円錐形に作ることで、地球の上に私たち一人一人の街や生活が存在していることを表現しました。
街並みを円型に配置することは意外に大変で、2年前に教室に配られたアクリル板を新しいものにしてもらったので、それを芯にして、骨組みは古い割竹を使用し、竹を曲げた部分を火であぶって固定することで、軽さと柔軟さと丈夫さを追求しました。
また、スイッチを押すとミルキータウンの家々に灯りがともり夜が訪れます。
私たちの身近で小さな努力の積み重ねが、温暖化をはじめとする地球の環境を守ることや、持続可能な社会へ繋がることを考えるきっかけになれば、という願いを込めています。

<使用素材>
● 牛乳パック ● 古新聞 ● 古い割竹 ● 麻紐 ● 廃棄の電気スタンド2台 ● 電球 ● アクリル板 ● 古いベランダ用人工芝 ● 強力接着剤

CATEGORIES

2022, グランプリ