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2018 受賞作品|一般の部|準グランプリ

パオーンって感じ(パオーンッテカンジ)
上岡 安里

主な使用素材
ソファー、糸

作品コンセプト
20年住んだ家を引っ越す時がきた。家の中には粗大ごみに出される物たちがポツンポツンとその時を待っている。そんな空虚な家を見たときに、作らずにはいられなかった。
座り擦れたソファーを眺めていたら、質感からかゾウに見えてきた。いや、この広く空っぽになった空間にゾウがいたらこの家は寂しくないと思ったのだ。

アピールポイント
擦れた部分を隠さず、鼻の部分にもってきた。そのことで哀愁漂うゾウになった。
立体感もしっかりでており、ボリュームもゾウを強く感じられる。

審査員 講評
引越しの時に粗大ごみとして出される運命の擦り切れたソファーと広く空っぽになった部屋の空間を見て、「ゾウ」を制作したというその発想をまず評価したいと思います。
シンプルな形でゾウの雰囲気を的確にとらえ、鼻には擦り切れた部分をもってくるなど、全体の質感、色彩も魅力あるものになっています。
まさしく廃棄物からゾウという動物を新たに生まれさせた表現力は見事だといえます。

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2018